「仕事ができる」の定義
いろいろな仕事があるのに、「仕事ができる」と表現されるのはなぜでしょう?
それは「普遍的な基準」だからです。
ですので、SEでいえば要件定義が的確とか、コーディングが早いとか、そういうことではないのです。
社会人人生振り返って考えた結果から、「具体化していない要求(目的)を抽出する力」が該当するのかなと。
全体の方針とかゴールとか、この力によって具体化していくものかと。
これがない人だけで集めると、全くゴールに近づかないまま進んでいきます。
あとから「あれが足りない」「これが足りない」で、最終的に力技で収束するやつです。
SEでいうと炎上案件の大半がこれですね。残りは客先との要件合意ができてないとか。
「仕事ができない」の定義
逆に「具体化していないと何をすべきかわからない」が「仕事ができない」ということになります。
「うちの会社の○○は仕事ができない」とか言う人がいますよね。
その人の仕事を見てないですが、話を聞くと「何をすべきかを自分で考えられない」人のことを指してることが多いかと。
「仕事ができない」人に足りないものは
経験値が物を言うのはありますが、一番大事なのは「物事の要素を分解する力」です。
構成する要素がわからないと、隠れた要求や目的を具体化できません。何をすべきかわからないってことですから。
これを身につけることで、まずは第一歩を踏み出せるようになるかなと。
どうやって力を身につけるのか?
「物事の要素を分解する力」を身につけるには、日頃のなんでもない仕事を分解してみることです(自分も3年目ぐらいのときに実践してた)。
具体的に一個ずつ行動を分解していくと、意外と一発で全部揃いません。
「○○って書類をお客さんに提出するまでの工程」とかでも十分かと。
何があって、そこは何をする、第3者がやった場合にどういう問題があるかと、全ての要素を抜き出します。
ここらへんの思考法が身についてくると、大きな仕事でも分解できるようになってきます。
そうすると、他の人が言ってることがわかるようになってきます。同時に、人が言ってることで「あれ、足りてないんじゃない?」って思うことも増えてきます。
ここまできたら、あとは自分の考えた工程を披露するだけです。
アピールして、それが正解であれば、徐々に見る目が変わってきます。
もし自分が仕事ができないって言われるとか、思ったりした人は実践してみてください!